以下の記述はJASRACがターニングポイントに立ったと思われる2005年末以前のものです。
2006年現在、JASRACはJAZZ喫茶ライブハウスに関わる諸問題を適正化すべく改革方針を打ち出し、業界代表組織と協議中。
JASRAC日本音楽著作権協会による著作権法に関しての前代未聞の拡大解釈がもたらす国民に与える絶大な被害、文化破壊。今言わないでいつ言うのか。
はっきり言おう。今までサウンド表現者たちもそれを支える仲間たちも、この国には何の援助も期待していなかった。全部自分で稼いで生活しながら世界と渡り合って来たのだ。そして、21世紀、世界はやはりそれを、そのことを、聞こうとしている訳だ。それは世紀末をまたいで、緩やかに起こって持続しているひとつの世界シーンの上の事件であって、あり続けている。世界のアバンな耳をもったリスナー達が聞こうとしてるのは、都会の荒野の隙間に生き残ってるライブハウスって場所が可能にした自力のJAPAN-SOUNDSであって、それは明確に先端のARTだ。世界のアバンギャルドサウンドの線は、今完全に貫通して、そこを抜け穴として行ったり来たりしてる。多くのバンドが自力でそこから世界のシーンへ出かけていってる。
一方で、国の手厚い庇護のもと、CDの売上復活を目指し、リニアファイトで頑張るのも国民経済のために必要だというのなら、それには文句は言うまい。それもありだろうね。もう限られちゃってる同じネタをどう塗り替え数億の着メロに振り分けるかなど、真剣に取り組み国の問題としたまえ。そのことに世界は文句までは言わないだろうよ。でも、21世紀の始めにマイケルが何かを予言したってことも忘れちゃなるまいゼ。国民の明日のためにネ。ま、サウンド表現者たちはハナっからそんなビジョンにはつきあうつもりも無かった訳だが、明らかな創造に関する弾圧があるのならそれ以前の問題だと言うことだ。
JABREC-ART-MUSIC コマプ墨田
新潟の老舗JAZZ喫茶SWANにJASRACが過去分請求552万円
「著作権」という強風直撃
新潟のジャズストリートを「著作権」という名の強風が吹き抜けている。十一月十九日、日本音楽著作権協会(JASRAC)は新潟地裁に対し、新潟の老舗ジャズ喫茶「スワン」が、店内演奏で使われる曲の著作権使用料五百五十万円余りを支払っていないとして、演奏差し止め、楽器、レコードの差し押さえなどを求める仮処分を申し立てた。同様の請求は他の音楽喫茶に対しても強められている。(新潟日報2003年12月13日記事より)
新潟日報2003年12月13日 (削除)
新潟JAZZ喫茶訴訟に関する、最初の各全国紙での情報が極めて不十分であった為、国民の間に大きな誤解を生んだまま議論が展開してきた事を考え、やはりこの新潟日報の唯一具体的な状況を探った記事を引用する必要があります。この記事だけが、JAZZ喫茶側の立場に対して公平な視線を持って書かれたものであり、今後正確な状況を捉えた上で議論を進めるためには重要な情報と判断します。
「ジャズ喫茶SWAN音楽著作権協会と和解」
クリエイティブ-コモンズ
これこそが著作権概念の最先端のビジョン。世界の今に遅れるな!
21世紀最重要ムーブメント、クリエィティブ-コモンズ関連。
21世紀の旋風。全く新しい著作権概念を打ち出す大きな流れ。
これらは表現の自由を再検討する実験なのだ!
CREATIVE-COMMONS
http://www.creativecommons.jp/
OPEN-CREATION
http://www.hotwired.co.jp/bitliteracy/interview/020508/01.html
http://www.opencreation.org/
LOCA-RECORDS
http://www.hotwired.co.jp/news/news/20031125102.html
既存勢力の猛攻が表立つ中、世界の今をしっかり捉えた国の方針を要請する戦いは継続している。国がなし崩し的に進めてる著作権改変へのプロテスト。
急展開する音楽著作権を取り巻く環境への考察など
(1) 国内基幹産業と音楽著作権
ヨドバシカメラで見た光景
新宿ヨドバシカメラの迷路のような店内を歩いていて奇妙なコーナーを発見した。ん、なんだろこのへんちくりんな電化製品は?さらに小型化したデジカメか携帯電話のたぐいかな?などと思いつつそれらを手にとって見てみる。あれぇ、こんなチッこいもんにスピーカーまでついてたり、ヘッドフォーンになってるのとかあるぞ。ひとしきりこの製品群を手にとって見て、なるほどこれが世界の今なのかと納得したオイラ
(←かなり遅れていたみたい)。このちっこいやつにばんばんダウンロードしてMD持ち歩くみたいに聞くってことね。それにしてもちっこいよなぁ。
しかし、こんなもん堂々とネットからダウンロードして使うことが目的のグッズが、もはやヨドバシカメラのメインステージに幅を利かせて商戦やってるんだね。ハードの体制はもう120%決まっちゃってるわけなんだな。この先の市場爆発拡大の流れはこれじゃ1200%確実といったところ。そうなって、じゃ、このハードをどんどん売っていくために何が必要かと言うと、これまたどんどん自由にソフトを供給できる体制ですがな。市場の両輪ちゅうかな。もはや、ハード側は先に行ってのろい奴らを待ってる状態だ。
この状況を、ソフトを売る側からみると、こうだろうね→。現在は、ホントは大河の水を常に流せる超巨大構造のほんの一部がちょこっと使われてるだけで、大半のユーザーは、未だちびちびとしか水が流れてこない蛇口の前で今か今かと新世界到来を待っている状態。早く水門をあけやがれ、ボケ(失礼)って感じですな。ソフト供給側としては、この超リスニングシーン(←こんな言葉はないのかな?)
への歴史的転換を保障するところのヘビー級インフラの無限端末の前で、億か兆か知らないけど、巨大ユーザー群が待機中の状況下、与えられてる条件を最大限有効に活かす新供給体制を必死こいて模索しないと生き残れるわけないね。そうなると、もはや過去の既得権を基準に先を考えている組織とか、それにコントロールされちゃうとこなんかは始めから圏外。この未知なる環境の本質を見抜き、まったくあたらしいソフト供給のあり方を打ち出すとこだけが勝つ。巨大ユーザー群は、こうした過程でイノベーダーたりえる資質を持った限られた企業が打ち出す創造的で革新的な市場戦略と、これとシンクロして成長する新世代音楽シーンとを表裏一体のものとして近い将来受け取ることになるだろう。まぁ、無理にCDなんかもういいやといったところ。著作権概念もこれに対応して大転換するはず、というより、むしろ[するしかない]という方がより正確。なにせ、これまでの固定財産死守の著作権概念では、この環境の中では最悪効率が悪い。市場においての大ブレーキ、邪魔者。新市場が拡大安定する過程で、この環境に相応しい著作権概念が新たに取り入れられて行くだろうね。もちろん、今から一から考えて行きましょうじゃないよね。これまたもう流れと基盤はほとんど出来上がってる。役者は全員先行スタートしてるわけなんだな。
誰がどう見たって、かくの如くに、世界はPC+小型ダウンロード機器とネット音楽配信の協調体制によって生まれる巨大な新市場へ向けての総合戦略の一本化を選択してるんだから、今現在は、ならずもの違法供給勢力全盛の世にあって、やがてはこれに打ち勝つべく合法供給勢力を商業ベースになんとかのっけてやるための、世紀のミッションまっ只中というとこなんじゃないの。いずれ悪と戦い抜くだろうヒーローが今んとこ未熟なんで、まわりがチョッビッとづつ手間かけて育ててやってるみたいな。
「われわれは違法ダウンロードと戦う。訴えるつもりも、無視するつもりもない。競争するつもりだ。」
by Apple
ほんでさぁ、なーにをこの国はやっているのかな?こりゃぁ、まず九分九厘新市場からはおいていかれる
(坂本龍一いわく→もう手遅れ? _| ̄|○..... )。ハードだって海外メーカーのものが主軸みたいじゃないの。こんなんじゃ鎖国と言うより亡国になるがね。通産省としてはどうなの?
PS
これ↑書いた後、謎工ブログへ行ってみたら、あっちにはこんなの書いてあったぞ。あー笑った笑った。
「失敗して滅びるのは産業界ですので、まあいいかという気持ちもないでもないのです」。
from 謎工ブログ
そしてなんと
「ソニー危機 業界大不振」 ( 8/7 夕刊フジ)
今セブンイレブンへ行ったらこの見出しを発見、で購入。これはエンターテーメントの方じゃなくって、ガチンコのハードの方の話っすよ。しかも主因はウォークマンとゲーム機だと。あまりにそのままの展開なのでシャレになってないわ。
同ネット内記事→ http://www.zakzak.co.jp/top/2004_08/t2004080654.html
ちょっと暴言を言いますが→ソフト産業は勝手にどうなっても結構ですが、ハードだけはしっかりしてもらわないとホントに亡国になっちまうのですよ。やはり、韓国台湾の動きはすごそうだ。韓国なんかはソフトの利用は抵抗ゼロ環境に等しいわけで、ハード買ったら湯水の如く使ってよ〜し状態なんだよね。ある意味こちら天然iTunesマックス状態だから。実は日本の音響機器産業の拡大だって当時同じような環境があったからこそ成されたものだし。
どんなにすごい録音機材作っても、ソフトの流れを業界一丸となって止めてるんじゃそのハコに色など付かんでしょう。年金つかって地方にすごい施設どんどん建てたけど、そのハコだけじゃどうにもならなかったでしょうよ。どんなに立派でもハコはハコなわけなんで。
延長線上にある最悪の事態はなんとしても避けないとまずいですぞ、総理。文化立国日本などという、分不相応の自意識が産業立国日本の足腰を立たなくしてしまうその日・・・。今ならまだ間に合うかも知れんですわ!
(↑)
韓国を天然iTunesというなら、ホンモノのiTunesの本質的違いは何?と自問したのですが。
きちんとした水門を設けて、環境全体のリサイクルが可能となる流れの速度を作ることが、iTunesに限らず今の世界の向いてる方向ですね。韓国の場合は水門が無い自然の河状態という感じ。勢いがうまく行ってる時はいいけど、環境のコントロールはできないわけです。で、日本は何かと言うと、なるべく河上にいて、水門を作ったなら出来るだけ多くの水をためておくのが一番よいと思ってる成り上がり者の発想。それよっか言いようありませんぜ。
「HDウォークマンは半年1年でiPodを追い抜く」
(とソニーは言ってるらしい)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0407/02/news003.html?c
この発言はiPodを従来の独立的な録音機の最新版ぐらいにしか思ってないから出てくるんで、やはり世界の現状が理解されていないことがよく表れてるよなぁ。iPodとはiTunesがユーザーの耳元で形を結ぶ為の最後の扉(ってだけのもの)。ユーザーにとってiPodとiTunesは同じもんな訳だし(←分ってないのはあちら様だけ?)。ま、ドラえもんの「どこでもドア」とその向うの世界がひとつのドリームとして現れるのと同じだな。ハードソフトという二分律が無効となるリスニング環境の創造が「iPod/iTunes革命」だということが把握できていないで、どうやってこんな巨人に立ち向かうのだろ?現状マックは先陣を切ってるけど、あくまでもこれは世界が選択する流れの一部分だというに過ぎないよ。やがて世界はiTunesが予言したものが拡大されネットワーク化された巨大なリスニング環境へ変貌するだろうね。こうした商業体制も合流しつつ、マジで世界は音楽リゾームへ向ってるな。
しかし、それにしても、こっちとしては、蚊帳の外なので客観的によく分るよなぁ。
PS
でも、そのHDウォークマン、DATの後継機材としてばっちりなんだったら、ライブ録音用でバンド連中は買っちゃうかも知れません。オイラなどはこういうのをむしろ待っていたのだ。メーカーはライブハウスとインディーズバンドに代表されるサウンド表現主義の現場こそ大切にしましょう。その限りにおいてクリエィターたちも日本の基幹産業を見捨てはしないでしょう。
(2) 音楽ネット配信を取り巻く世界の海千山千
Appleのネット配信路線 中国展開かぁ。音楽亡国日本の流れヒシヒシと。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0405/19/news006.html
http://openscrap.net/oto/log/000828.html
このあたり、前々から面白い方向へ向うんじゃないかなと思ってた。というのは、文化庁やJASRACは、中国や韓国は著作権無法地帯で、この件では世界の困ったちゃんだと思ってるよね、たぶん。で、自分らは西洋並みの著作権文化立国だと自信満々なんだけどさ。ところが、ここに来てどっちが新たな世界音楽市場の厄介者になるかは微妙な感じになってきてない?つまり、アップルみたいにコストパフォーマンスと、ある程度の自由な使用条件を前提にネット配信ビジネスを考える流れ。この線が主流となりつつあるのが世界の今だとすれば、やがては世界市場と拡大するだろうこのネット音楽配信の環境に高度に適合出来る可能性を、より多く持っているのはどちらかなという疑問っスヨ。
ネット配信を基盤として想定される新音楽シーン。これってのは、音楽を単に売る環境という意味に尽きない。それはかつて無い新しい音楽のあり方と聞き方を生み出す、特別な環境のことでもある。こいつは世界ネットワークとしてきっと展開する。こいつを革命的に成長させられるかどうかは、著作権へのコントロール度とフリー度のバランスをどうとるかこそが相当重要な項目だと思うんだが、今の日本既得権サイドがやってるのは、如何に著作権完全管理を成し遂げるかというパラノ幻影主義。こんな視点で、世界が今築こうとしてる環境に混じったって順応してくのは無理じゃん。
今の世界の視点は→産業側がコントロールできない部分(コントロールしようとすると莫大にコストがかかる部分)はある程度フリーにしちゃう。そのフリーにした部分は、市場全体の購買意欲と環境総体の再生産力(アーティストがまた新たな表現を生み出す力)を高める要素と一致するように環境設定を効率よく行う。世界はこっちの路線を見出し実践に向ってるし、こうした観点以外、到来する新環境を生かし、産業として成長路線に乗る可能性は無さそうだろう。そうなると、この路線での世界同時フットワークに足並み揃えられない日本なんかより、著作権管理など出来てないままネット環境の方が先に整備されてるミステリアスなとこの方が、こうした流れに迎合して何かいいことやれそうな予感でしょ。産業側も、ある程度の緩和領域をユーザーに提供しつつ、徐々にコントロールが必要な領域を理解してもらうやり方で、先行きの展開を考える方がよっぽど可能性が大きいのではとも思えなくもない。
あれ、日本版ネット配信もスタートなのね。トホホ、やっぱこんな感じかいな。_| ̄|○
誰もみな基準アップルの革新性で考えてるのですが。
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0405/20/news031.html
http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0005/0520_2.html
ちゅーか、脳裏をよぎってるんだけど、世界水準での I tunes の日本展開は、あきらめろってことかな? 一律この路線でやれと、通常そういうお話に日本じゃぁなるがね・・・・。 ま、その場合は、最初に終末在りき、ですな。
(↑)
やっぱ、図星だったのか?
>近い将来アップルが国内でもiTunes Music Storeをオープンさせることは確実視されているが、現在米国で行なっているDRMのままでは上陸はできない模様だ。というのも、国内の各レーベルから、「国内の著作権法や日本レコード協会のポリシーと照らし合わせると、Fairplayの制限ではゆるすぎて、楽曲データを提供不可能」という声を聞くからだ。
http://openscrap.net/oto/log/000918.html
でも、これまでの音楽業界+国の路線見てると、こうならなかったとしたらそれこそが奇蹟。魅力の無いもの、不便なものは流行らないということでよしでしょ。別にホントに深刻なレベルでは困らないんだし。つーか、金使わなくて済むからかえってよいのでは。でも、海外の曲だけでやってくれてもかなりかまわないと思うけどそれも出来ないのかな?日本のは日本の会社が網羅するということで、iTunesはやんなくていいんじゃないの?日本の配信サイトからだってアイポッドに曲は入れられるんでしょ。アイポッドが売れるんならいいじゃん。業界の仕組みか何かで、そうはいかないんだろうな、たぶんね。
なんと、素人の予測どおりの現状だったとは。 ........_| ̄|○
日本のコンテンツ市場成長率、世界平均の半分以下
出版市場やCD販売などの落ち込みが、デジタルコンテンツの伸びを相殺。デジタルコンテンツの成長率も低く、韓国や中国の猛追にさらされている。(ITmediaニュース)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0406/18/news062.html
しかし、一番ダメというのは逆に違う線での可能性が蓄積されてるってこともあるから。もちろんそれは閉鎖された中心部の外側で起こる。中国や韓国が好調というのはこれから面白いな。日本向けコンテンツをそっちから輸出する流れが出来る可能性があるからね。中国韓国から日本向けのコストパフォーマンス+内容充実のレーベルが出てくるとか。日本側新興勢力も向うと提携して動ごくというのもありかもしれないし(商売としては相当シビアな相手だろうけど)。これが現実になると逆輸入阻止とかそういう問題ではないわけだけどね。
ここでまた、名言を再び(↓)
「失敗して滅びるのは産業界ですので、まあいいかという気持ちもないでもないのです。」( by 謎工)
「出来損ない」の著作権保護が創造性をダメにする
「FREE CULTURE」を出版したローレンス・レッシグ教授に聞く(上)
http://www.asahi.com/tech/lessig/01.html
(↑)でも読むとある意味ますます悲しくなるけどな。未だ江戸時代から脱却できてないのに、海の向うと同じテーマがあるなんて気持ちでは読めないという絶望感ズシリだ。
迷走する著作権-そして共有
>世界的には知的財産を強化する流れが続いており、複製権、貸与権、公衆送信権といったように権利の数も増え、その上個々の権利が強化されている。著作権による縛りが増えたことで、各過程で著作権者の許可が必要になり、流通が滞るきらいがあると同氏。
>アンチコモンズの悲劇とは、牛に牧草を食べさせるだけの権利、水を飲ませるだけの権利、土地に立ち入るだけの権利……と権利を細分化させてそれぞれ別の村人に与えるモデル。これでは不便で誰も共有地に寄り付かなくなり、これまた土地は死んでいく。「今の著作権制度がこれだ」。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0405/22/news012.html
"The standard has totally changed."
よっしゃ、やっぱ海の向うでは急激に動いてるぞ。来るべき新しい音楽シーンがね。つっても、英語なんでちゃんとは読めてないんだけどね。(↓)音楽配信メモのBBSより引用
>ここ1,2年で、アメリカではインディーロックのシェアが急速に拡大している、という内容。ファイルシェアやi-podの普及で、シーンそのものに活気がでて、それが売り上げの増加につながった、との分析です。
http://www.msnbc.msn.com/id/4933394/site/newsweek/
日本レコード協会のデータを分析した人のページ
ここの解説読むと、表現としてある音楽と、産業であるところの音楽、本来両輪であるべきこの性質のバランスが崩れてしまった時、どのようなことが起こるかがはっきり現れてるんじゃないのかな。少なくても、70年代の歌謡界はこんなんじゃなかったんだ。和田アキ子だってすごいシンガーだったからね。
http://shinkai.seesaa.net/article/21094.html
スティーブ・ウィンウッド、アルバムの宣伝にピアツーピアを活用
全ては当たり前の方向に動く。本当に必要な権利以外は主張しない方がやれることの可能性が格段に広がる世の中だということに気づくことが重要なんだよね。なにせ、聞く側(ユーザー)は聞いてやる権利という最強のものを持ってるからなぁ。これの上を行く権利となると演奏しない権利だけでしょう。←
下らない定義ですが。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/business/story/20040712102.html
「アップルのiPod戦略はフェアじゃない」 ヴァージンが提訴
おー!ついにアップルのDRM(ちゅーの?)が「いくらなんでも甘すぎるぞ」、とレーベル側からカウンター入ったか、と思っちゃたら、逆だった。「マックだけアイポッドあるからって美味い汁吸ってんのはおかしくねぇ?オレたちもちょこっと入れてくれてもいいじゃん」、だったのだ。しかし、この見出しを見て、まずは前者の発想をしてしまうオイラの頭は、もう世界からおいていかれてるのかもしれませんなぁ。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20070286,00.htm
「いずれはiPodも非合法に?」(Hotwired 記事)
やはり力で過去を押し通そうとする流れは米でも強力なんだな。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/20040810109.html
『MSNミュージック』は『iTunes』のライバルになれるか(上)(下)(Hotwired
記事)
完全に世界は最初の山を登りきって、ぜんぜん別の領地へ入っちゃってるんだね。そこで現れて来たもっと本質的な問題がこれ。日本は山のふもとまでとどく前に既に道に迷ってる状態だ罠。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/business/story/20040906107.html
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/business/story/20040908106.html
(3) ネット配信産業ウォッチング
レーベルに縛られない「オンライン・ミュージシャン連合」
要はあれこれ面倒くさいCD問題関係無しでネット配信メインのミュージックシーンを作ろうぜってことだよね。ピーター・ガブリエルとブライアン・イーノが動いてるんだけど、実はみんな同じこと考えてました。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/20040128107.html
このNEWS(↑)が出てきたんで言うと(←ツっても出てたの1月で、今さらかな?なんだけど)、オレラがiTunes
Music Storeとかへ究極最大期待してることは、ネット配信による価格や利便性の変革もさることながら、こっちの可能性なんだな。要するに、ネット音楽配信が拡大することによって、その環境だけに可能な全く新たな音楽シーンが爆発するはずだということ。同時にこのシーンへの支持とネットメディア(ハコ)の拡大がばっちりシンクロすれば(←するよね)、結果、企業が利潤を得るための新たな音楽市場開拓の可能性も発生するわけっスヨ。世界の流れは、先行き表現者にも聞く側にも何のプラスにならないことがはっきりしてる現状の管理システム(←まさに管理)に一線を引いて、発信された表現が聞き手の側にそのシステムを通過することでさらに輝くような受け渡し手段として考えられるだろうね。で、それはもともと企業の利潤と矛盾などしないもの。日本では矛盾するシステムを作っちゃったのでそう思われてるだけ。その流れが、表現+著作権管理(←この場合、表現を可能にする為の要素として言ってるよ)+ビジネスへの、一貫性のある新しいシステムを創り上げる展望を得た時(←ほぼそれが世界の今では?)、ことはドンドン動くはずだ。
(↑)
おぅおぅ〜。そんな簡単にモノゴト行かないところが世の常よ。
インディーズレーベルはiTunes Europe Storeに対応せず?
英Association of Independent Music (AIM) の情報筋によれば、インディーズレーベル側はAppleによる提案は「商業的に自滅するもの」と判断、交渉は決裂したという。(ITmedia Life Style の記事)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0406/15/news008.html
(↑)そりゃそうだわ。結局のところ、インディーズなんてもともとの素性がメジャー流通の隙間を縫ってのゲリラ的存在で、そのやり方の足場固めはがっちりやってきてるんだよね。もともと少ないロッド、その分をさばききれば商業レベルではそれでいいんだから。しかし、外野から言わしてもらうと、インディーズレーベル&ミュージシャンのさらなる革新路線にとっては、これまた別の話があるのかもしれないよ。それはインディーズとさえ呼ばれない、レーベルでさえある必要もない音楽シーン?
もちろんこれ iTunes 関係ない話で。
ライブ演奏のデジタルファイルを会場で即ダウンロード インディーズバンド向け新サービス
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/20040617207.html
現場のライブ音源がかなりな音質でその場で手に入って、簡単に誰にでもネットにのっけられるという現実が今もうここに在るのですよ。このバンドOKだと思ったら勝手に世界発信、なんて誰にでも簡単に出来ること。この可能性の是非についてどう表現者側が考えるかなんだけど→。「おおぅ、バンバンオレラを世界に流して頂戴!出来れば海賊版も作って世界に広げて頂戴!自分らはオリジナル版(?)で対抗するぞ〜。何せオレラの方は秘蔵テイク入れちゃうし〜(売り上げまずは目標500枚)。ツアー呼んでくれれば世界中行くからね、ヨロシクdeth!」ってな連中がかなりの割で存在している。実際、崇高なる著作権法の精神からすると、極めてフトドキなこんな考えが効をそうして、ヨーロッパでは立ち見になるバンドもあるのだと聞いております。
(↑↑) でも、結局まとも方向にしか判断は向わなかった模様ですな。
欧州版iTuenes、インディーズレーベルとの契約近し
立ち上げ当初、インディーズ楽曲が揃っていなかった欧州版iTunesだが、Appleと大手インディーズレーベルの契約は近づいているようだ。(ロイター)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0407/15/news019.html
なにせ、P2P利用してプロモートやる方がいいんだと判断する実践家まで出現。もはやそういうことが外野の意見とも言えない状態なんだわな。インディーズつってもフットワークが無いところはメジャーと同じことなんだろうし。面白い状況が出来て来るのかな。でもそれは他の国々のお話でした。みんなで鎖国亡国の島から世界の今を覗き見よう!
関連サイト
【オンライン・ミュージシャン連合が発足!】
http://eiki.typepad.com/views/2004/01/post_23.html
(4) 21世紀のクリエィティブ-コモンセンス
松岡正剛の千夜千冊「コモンズ」
CCのレッシグ教授の著書「コモンズ」へのコメントの体裁だけど、その線を越えちゃって、現在あらゆる場所で勃発中の著作権に関わる災いの本質が何かを言い切ってる内容(で、そっからオレラは何処へ向うか)。こりゃ深いス。まーずこの認識が基盤だわぃ。(ここは難解+専門用語連発なんで全部理解できたわけでないけどネ。)
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0719.html
実は「コモンズ」すら読んでないで書いてるオイラなのだが、この松岡氏サイトで引用されてるレッシグ著作「CODE」でのビジョンは(↓)、120パーセント即座に了解してしまうっスナ。この一文すぐさま、載っけずには気が済まんので、またもフライング!
法律は、コントロールが完全になりすぎないような措置が意図的に講じてある(フェアユースやプライバシーなど)。コントロールが不完全であることに重要な民主主義の価値があるからだ。
JASRAC〜日本政府が目指してる著作権完全管理状態が何を意味するかっちゅうことですぜ。
重要関連サイト
「コモンズ」の翻訳者山形浩生氏へのインタビュー
http://www.1101.com/2003_NEWYEAR/030104_yanase/yamagata.html
「著作権至上主義は文化の衰退をもたらす」Karlin Lillington
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20011130204.html
「コモンズ」「CODE」を購入した。
4/15日ついに「コモンズ」と「CODE」をゲット。「コモンズ」から読み始める。ま、やっぱ素人には難解な箇所は有りとは言え、でもけっこう読み安い。JASRACや政府方針の迷路のような規則と仕組みと戦略の方がさらに百倍は難解。あちらを理解しようと言う取り組みに比べりゃ全然ラクチンですな。翻訳もノリがNOWだし。なんせ言ってる事は基本、こっちの方がいたってまとも、スジ通ってるんで。しかし、紀伊国屋の検索担当の人は、言ったら直に「あーレッシグですか。えーっと文庫もあるかもしれませんね?お待ちください。」ってな具合で、もはやバリバリな感じですな。実際、文庫までは無かったんだけど、店員がそう勘違いするぐらいのポピュラーぶり?そーだったのか。
(↑)
とは、この時思ったものの
結局はオイラの頭は久々かなりのフル活動だった。やはり専門的なとこはついてけなかったんだよね。(プロトコルってなんだったけ?ネットつなぐ時泣きを見た記憶がザザーッと・・。)そうは言っても、こりゃそのへん多少弱い状態でも読んでオモロイ本であるよね。細かいところは専門職に任せて、こちらとしてはノリの方を優先でいいかなぁ、っと。何せこのひと、「ナップスターとか違法ダウンロードがらみの問題はあるかもしれないよ。でも今オレがテーマにしてるのはさ、やつらがやっちまったすげぇ可能性の方なんだよね。こっちこそメインに考えて、それをブレイクさせられるんだったら、法律とかだってやり方はいろいろあるんじゃねーの?それが進化というものよ。」と、まぁ、こういうノリですよね、基本は。(やや拡大解説であるかもしれないことをお断りしておきます)。
しかしオイラとしてはこの本、法律やアメリカ事情やコンピュータ関連の把握、このへんついていけなかった部分はあったとして、まずこれは言えるなということはあるのです。
教授は、インターネットというものは、ここまでは企業と政府の管理からのけっこうな割での自由を持てたことで、ある一部の利益を超えた環境全体としての成長を革命的にやれたんだから、ここに来て個別の利益のためにこのシーンをコントロールしようとする動きはまずいでしょ、そりゃないんじゃないのと言ってるんだよね。ネットはかなりのレベルで表現と技術の進化を自足的にやってきた、これからは加速度的にそれが展開するはずなんだよ(誰かが手前味噌でへたなチョッカイ出さなければ)、というのが前提になって、その為の在るべき実践を言ってるのがこの本。その元になる前提を浮かび上がらせるために、400ページの相当部分が費やされてるんだよね。で、それについてなんだけど。
ネットとは、そこで起こる全てを、その環境自体が、広大な現在で動かし(動いてというべきか)、成功したり失敗したりして、できあがったあらゆるものごとを明日へと押し出して、変貌していくそういうもの、欲求的な自立環境=自由、だということでしょ。それって、レッシグ教授を知る前からノホホンとそこにいたオレラとしちゃ、空気みたいに当たり前のことだと思っちゃったりしていたなぁ。それって、実はすごいことだったのね。ネットがそんなスゴイものだとあらためてナルホであるオイラたちかもしれないけど、もうちょっと考えると、でもそれってインターネットだけ特別そうだと言うんじゃないことも言わしてもらいたいかも。だって、そんなのは昔から、人間の文化そのものがそうやって動いてきた事をみんな知ってるわけだから。なんだ、それってもしかして、黙ってると人間の生活や文化に関わるほとんどのことは同じようになるだけのことで、何千年何万年とそうやられてきたんであって、ネットという出来事もそんな人間の歴史のちびっとした一場面に過ぎない、そういうことなんだよね。
で、まさに音楽なんてそれを説明するのに最も解かりやすい格好のネタじゃないですか(←つまりこれが言いたかったのです)。音楽の総体こそ、こうしたすごい変貌体(欲求的な自立環境=自由)そのものなんだから。こうしたものがなぜ人間の長い歴史といっしょに、尽きることなく存在しているのかというのは、それが人間の存在の一部だからと言ってもいいだろうけど、だったら同時に言える事もある。
つまり、音楽の総体というものを想像すると、それは今ここよりちょっと先に向ってさまざまな出来事が開放されてる状態、モノゴトの完結が同時に発生であってその全体のやりとりを切り取ることなんか出来ない大きな流れのことだ。そこでは、ひとつの動きが向こう側にぬけた瞬間、今までの出来事は全部異なる意味に解釈しなおされることだって起こる。そいつはそんなどこか不均衡でわくわくする、ちょっとやばそうな現場なんだな。いつぞやの昔に始まって以来、ずっといろんなことがやり続けられてきたけども、一度もそいつは終わったことなど無いんだから、誰もその全体を、こうだ、こう在るべき、などと言う事は出来ない果てしないミステリーゾーンだ。で、その内側にだけオレラは居るということ。それが音楽の総体とここで言ってることの要点だ。オレラはその流れをたった今もドライブしてるということだね。(モチロン、音楽だけじゃないね。例えば、切れ味抜群の三枚刃のカミソリもこうした進化の流れの中で生まれ、なおかつ今度は四枚刃が出たけど、三枚でもう十分ではないかなどと・・・、そうやって果てしなく動いていくのだ。これは仏教でいうと諸行無常というやつですかね?)
(5) 色々と
必要ない音楽が街から消える日
最近街がいい具合に静かになった気がするんだけどね?
小さな記事。でもオイラはこれを探していた。
この話はJASRAC巨額徴収の問題に関わったほんと最初の頃書いたものだけど、この時は理解がほんと浅いんだね。やがて、欧米ではあらゆる商業施設から公平に徴収することこそ著作権協会の役割だと判明。むしろ、JAZZ喫茶巨額請求問題の本質は、一般飲食店と音楽喫茶とを分けた特殊な法律にあったのだ。そんなことさえ最初は全然知らなかったんだよなぁ〜。今ではそれを基にいろいろ考えてるんだけども、あえてこの項目も残しておきたいんだよね。
2つの意味で。
@この時のオイラと同じぐらい多くの国民は、こうした世界に稀なる状況を解かっていないんじゃないのかな?それは国民の責任じゃなくて、JASRACの努力の無さの問題なんじゃないのかな?こんな大事な事をほとんどの国民は知らない。そりゃ、知らせるつもりがなきゃ、そうなりますわ。
Aでも、やはりこの時のオイラの感想は正しいところもあるよね。必要ない音楽に金を払わない自由はあるわけ。利用者の権利をはっきり示してみせた映画館の姿勢はかっこいい!
お国の方針
「おたく立国」ってマジ? 山形浩生
http://be.asahi.com/20040306/W12/0022.html
(↑)謎工ブログからの完全パス。そうなんだなぁ。ようするに、金も一緒にくっついてくる領域だけを分別して、世界文化の枠にちゃっかり並べてご満悦というのが、この国の革新性と言えば言える。ところが、表現主義者らは自力(自腹)で世界と渡りあって、行った先々でこの国の政府は○○だと断言して帰ってくる。
これも(↓)、みんな思っててもキッパリ書いた文章は見なかったよなぁ。
http://kiri.jblog.org/archives/000544.html
コンテンツ保護の日米差はどこからくるのか
来日したIntelの著作権政策責任者たちに話を聞く機会を得た。話題はWinny作者逮捕からデジタル放送のコピーワンスなど幅広い分野に及んだが、そこで浮き彫りになってきたのは、コンテンツの保護に対する日米の「差」である。(←IT-media
Life Style の記事)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0406/14/news003.html
NO!CCCD |
文化庁は12/24までの提出起源で、広く国民の意見を聞くそうです!
(提出期間は終了しましたが残しておきます。)
「文化審議会著作権分科会報告書(案)」に関する意見募集について
その報告書案
「文化審議会著作権分科会報告書(案)」