花のかたち
八木橋司

(1995年〜1999年)




花のかたち(1)
初期マトゥラー仏の構造と華厳思想


(概要)
初期マトゥラー仏の背景にある幾何学構造の分析から一定の設計理論を証明し、
大乗仏教基軸理念である華厳経との密接な関係を検証する。

<Part−1>
1-考察の背景
2-考察の概要
3-カトゥラ−出土仏坐像

<Part-2>
4-マトゥラーの造形理念
5-マトゥラーの造形理念の本質
6-「花のかたち」の造形上の意義

<Part-3>
7-解析の展開

<Part-4>
8-明確化する仏教史上の問題
9-仏教史におけるマトゥラーの理念の位置
10-マトゥラーの理念に見る「仏陀の像の形式的意義」

<Part-5>
11-「華厳経十地品」に見る成仏の問題

<Part-6>
12-「サールナート出土バラ比丘寄進仏立像」の解析と肉髻の問題
13-マトゥラー造形理念の継承
14-結び

<part-7>
注釈

初出 1995年 東北芸術工科大学文芸ars3号に発表


花のかたち(2)
仏塔と胎蔵


(概要)
初期マトゥラー仏構造のプレ理論たるストゥーパ期の理論を作例群から具体解析し、
ガルバの理念の本質と無仏論理の意味を根本から問い直すこころみ。

1-仏陀とストゥーパ
*ストゥーパ造形における仏陀の不在 *釈迦の思想とストゥーパ崇拝 *女神たちとストゥーパ

2-ストゥーパの造形理念
*「花のかたち」の概要 *メダイヨン図像の共通構造 *サンチー第二塔 *バールフットのストゥーパ遺構
*蓮華 *蓮華とヤクシャ *ナーガ *「花のかたち」の存在を明確に示す作例


3-自然崇拝と仏陀の不在
*表象の母体 *聖樹崇拝 *バールフットに成立した理念

4-ガルバの理念
*蓮華の女神 *表象の配置が意味するもの *蓮華とガルバ *「入法界品」の文脈 *仏陀生誕と蓮華の女神の本質

注釈

初出 1996年 東北芸術工科大学文芸ars4号に発表


花のかたち(3)
マトゥラー造形理念の展開 そして東へ


(概要)
初期マトゥラー造形理論のグプタ期展開の理論実態、および飛鳥造形へのマトゥラー理論の完全継承を、
相互の主要作例への具体解析によって証明する。


1-日本人と阿修羅
*阿修羅の素顔 *毘盧釈那と阿修羅 *人間と阿修羅 *花と阿修羅

2-グプタ期マトゥラー仏の構造
*ジャマールプル出土仏立像(ヤシャディンナ奉献在銘マトゥラーA5) *「花のかたち」の連結法とその意義
*ジャマールプル仏立像の解析 *サールナート派 初転法輪仏坐像(サールナートB181)の解析


3-グプタ期造形理念の継承と成果 飛鳥仏
*法隆寺釈迦三尊像の解析 *法隆寺救世観音立像の解析 *法隆寺金堂壁画
*法隆寺金堂壁画 第六号壁 阿弥陀浄土図 解析


4-グプタ期以降の造形理論の解明によって明確化する諸問題
*止利様式南朝起源説 *仏教伝来の道 南方ルート *法顕と炳霊寺 *変相図と曼陀羅

追記-ユーラシア 花咲く庭
注釈

花のかたち(3)現在ネット掲載分 図版による解説

法隆寺飛鳥仏構造解析
 English

法隆寺金堂壁画構造解析

初出 1999年 東北芸術工科大学文芸ars5号に発表



「花のかたち」考察展開のガイドライン(全体Map)

グプタ仏と飛鳥仏の光背構造の一致について 法隆寺百済観音光背

Construction of ancient mirrors in China and Japan


歴史上の総合的展開
The Consecutive Constructive theory of Buddhism Arts and Ancient Mirrors

初期マトゥラー派、グプタ期マトゥラー派、飛鳥仏、チベット密教造形、に一貫する造形理論、および、それが大乗仏教以前の広域ユーラシアに期限が見出せることの説明。


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