「花のかたち(3) マトゥラー造形理念の展開 そして東へ」掲載解析図版

法隆寺金堂壁画に継承されたマトゥラー仏設計理論

八木橋司


法隆寺金堂壁画の基盤構造は初期マトゥラー仏と完全に同一である。



法隆寺金堂壁画 第六号壁 阿弥陀浄土図





阿弥陀仏部分詳細







法隆寺金堂壁画 第九号壁 弥勒浄土図





弥勒仏部分詳細

弥勒像は表面の剥離が最も激しいにも拘わらず頭光同心円だけは浮き上がるように正確に残されている。そのため逆に検証が容易になったのである。本来原画に残る頭光同心円上にオーバーラップさせた基盤構造側の円交点がいくつも一致しているのが確認できる。また頭光同心円は失われた表面より一段深い層に描かれてあるように見えるがこの意味は大きい。






カトゥラー出土仏座像(マトゥラー博物館 マトゥラーA1)





「花のかたち」考察展開のガイドライン(全体Map)

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Construction of ancient mirrors in China and Japan


歴史上の総合的展開
The Consecutive Constructive theory of Buddhism Arts and Ancient Mirrors

初期マトゥラー派、グプタ期マトゥラー派、飛鳥仏、チベット密教造形、に一貫する造形理論、および、それが大乗仏教以前の広域ユーラシアに期限が見出せることの説明。



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