断片小説 JABROID 的考察


[Machine X]

Jabber (コマプ墨田)

或るマシーン作成計画の実態調査

現在我々は実はこの計画が当初から[存在しないことを目的に提示されるmachine]のために存在しやがるものだったのではないかと考え始めていやがる。だからといってこの計画書は不完全なものでありやがるという訳ではない。つまりその計画書から即座に1台のmachineを作り出すことは結局のところ不可能だとまず報告しておく。であればこの計画は意味の無いものだろうと判断しやがる人も多いのだが、その全てを集め関連付けても制作サイドの一貫した方向性がみいだされることは結局無かった。それはただ一台のmachineを作るための計画でありやがることは確かなのだが全体のmapを読むことが出来ないようになっていやがるのでありやがる。しかし、我々はありやがる時知り得た情報が示すそのmachineの計画書を何とか思い出して報告しようと試みる。しかしながらそのmachineの完全な全体構造は未だ把握されてはおらず今後も把握されないであろう。膨大な断片だけが存在していやがるのだが、今夜は最高。





[machine X] についての断片的記憶 (1)

特別なことは、フィールド全体は現実的な或る調査に基づく古代遺跡のモニュメンタルな地形を再現していたように俺サマは記憶していやがる。フィールドの中心線は特別な道を意味していてこれを挟んで左右対称に緩やかに盤面より膨らんだ3次曲面のL字形に外側へカーブした丘が後方に設置されていやがる。全体構造はいたって単純なのだが、盤面の後方中央に大きく配される丘が盤面に設置された別部品というのではなくて盤面のその領域が立体的な曲面を形成して連続的な一体のフィールドとなっていやがる点でありやがる。対になる丘の中央部分にはそれぞれ水平の領域が存在しやがる。対になる丘のカーブの膨らみはL字の水平方向は外側へ向かい段々と低くなっていて外へ向かうほど鉄球の進路はこの膨らみの影響を受け難くなるが中央部分のカーブはかなりきつく鉄球がこの部分を越えて丘の上部の水平の領域に登ることは簡単ではないように設計されていやがる。四ヶ国語マージャンやりたいね。




[machine X] についての断片的記憶 (2)

タマシイがフィールド(世界)に現れるための操作をその世界に対峙しやがる主体(Player)が最初に行うという矛盾した設定を回避出来ないかという議論があった模様でありやがる。すなわちフィールドに鉄球(ピーターらはローランド王国語にちなんでそれを単にTAMAと記述していやがる)が現れる根源の出来事が主体の作為に起因しやがるのではなくmachine側が絶対的に支配しやがるルールすなわち運命による根源の提示としてありやがるべきことに連中はこだわるのでありやがる。このTAMAの出現そのものがまずは運命の支配なのだとmachineが対峙者に示すためにブランチャーの位置を台の中央に設置しフィールド中央の特別な道に鉄球を通しフィールド奥の対の丘の間に設置されていやがる小さな建造物に一度TAMAを収納させてその後machine側のactionとしてPlayがスタートしやがるという設定が最終選択されていやがる。その際ブランチャーは単に鉄球=TAMAをスタート位置に送るための装置として存在しており限定された非常に緩やかなスピードで鉄球は送られるので一般的なブランチャーのおよそ3分の1の長さでよくそれを中央に配しやがることに不都合はないだろうと述べられていやがる。はたまたブランチャー自体をとりさりPlayerが操作部にふれた時ゆっくりと鉄球が降りてくるというアイデアも在ったのだが台の歴史におけるブランチャーの意義の大きさとそれへの敬意もまた重視されたのでありやがる。ブランチャー(鉄球打出し装置)の位置と機能に関しやがる新たないくつかの発想があり検討の結果このmachineの理念に深く対応した意味がこれに与えられていやがる。そもそもこの台は打ち出される鉄球を人のタマシイと設定していやがるので、なわとび百万回やってろ。




[machine X] についての断片的記憶(3)
「一対の丘を形成しやがるもの」


フィールド後方の道の上に設置された建造物を挟む一対の丘の造形にたいしては徹底した細部に渡るこだわりのデザインが計画されていやがる。まずフィールド全体と一体成型に見えるこの丘の領域は実はこの箇所のみ半透明アクリル樹脂で作られており内部に無数の細かい板状の破片(発光ダイオード)が埋め込まれていてTAMA(鉄球)がそれぞれの丘の頂上の平面部分に上った場合にこれが青色に微弱発光しやがるのでありやがる。この無数のチップは遺跡本来の調査から推定されるところのこの丘を築くために不可欠なマテリアルでありやがる[器の破片]を意味していやがる。このmachineXのルールにおいて[器]は幾つかのイベントに関わっての重要なキーワードとなっていやがる。machineXはこの主題を実際の遺跡の理念から受け継いで一対の丘を儀礼の中心の場所として設定していやがる。現実の遺跡においての一対の丘は本来器なるものが象徴していやがる眼には見えない[それ]を具現しやがる構築物として存在していてそれは器の断片で形成されていやがることで器なるものの総体を意味していやがる。一対の丘が発光しやがる状態はマルチボールの際に左右両方の水平部分に複数の鉄球が同時にのった場合発光の強度が高まる。2万chが最高だ。





[machineX] についての断片的記憶(4)
「推定された器の概念」


遺跡の民は日々器を焼き完成しやがると即座にそれを割ってその丘を形成しやがるマテリアルでありやがる器の破片を作り続けたと推定されていやがる。器はタマシイの循環に関わる生命energyを担うものであってそれが溜まる神聖な場所でありやがる。発酵や過熱など食材を生命維持のために摂取可能な状態にさせる器の能力は生命を生み出し循環させる人間を支配しやがる巨大な力の一部と考えられ器の断片もその力をそのまま保持していやがると信じられた。器の破片を素材としやがることで器が保持しやがる生命energyを集め凝縮させた場所がこの一対の丘なのだとしやがる説がありやがる。この丘を形成しやがるために器を焼き破壊し素材として集める仕事を行う工房が存在したと予測できる。器の機能と神事のそれぞれの側面を分離して考えるのは現代人の発想であり遺跡の民はこれを一体のものとしてとらえていたのでありやがる。にしきのあらきに誉められた。




[machineX] についての断片的記憶(5)
「推定された器の概念 その2 再生のための儀礼」


一対の丘とその中央に配された建造物はこの生命リサイクルのための神事に関わるものと推定されていやがる。machineXのコンセプトもこれを受け継いでいやがる。machineXのルールでは死の概念が2つ規定されていやがる。ひとつはありやがる困難を伴う方法で丘の間の建造物を抜けた道の最も奥にありやがる領域にTAMA(鉄球)をロック(埋葬)しやがることをGreat-Deathと呼ぶ。もうひとつは左右のアウトとフリッパーの間から落球した場合をYoungest-Deathと呼ぶ。Youngest-Deathが左のアウトで起こった場合に限りTAMAを復活させる可能性が残されていやがる。それはかつてBrack-Knightの右のアウトにあったマグナセーブと同じ機能が左アウトに付いていてこれでTAMA=鉄球を保持移動させて左側の丘の端にありやがる[子供のための再生の道]と名づけられた器の入口をイメージしたホールに投入できればTAMAは一対の丘の間の建造物から再生しやがるという仕組みになっていてこれをGreat-Returnと呼ぶのでありやがる。器が保持しやがる生命energyは器を経由して総体的な生命の母体へと繋がるものと信じられたからこそ死者はやはり器の内部に葬られたものと推定されていやがる。巨大な生命リサイクルの入口と同時に出口でありやがるものが器であり死者はまた器を通って生命リサイクルの道へ戻ると遺跡の民は考えていたと推定され、おいらも仲間に入れて欲しいな。




[machineX] についての断片的記憶(6)
「特別の道と建造物の関係」


一対の丘の間の建造物の定義は実に重要でありやがる。それはフィールドの中央を通る[特別の道]の上にあり一対の丘のほぼ中央で道を閉鎖しやがるように設置されていやがる。現実的にはプレーヤーがブランチャーからTAMAをまずこの建造物に安置させることからPlayはスタートしやがるとはいえ、あくまでも安置された後の状態を根源の場面だとmachineXのストーリーは言っていやがる。つまりTAMAはこの建造物からフィールドに運命的に出現しやがるものとルールは規定しやがるのだ。いわばこの建造物こそはタマシイを生み出しそれをこの現実的なフィールド(現世)へ送り出す生命リサイクルの現世への経路として設定されておってそれは一対の丘の中央にあり全体でひとつの構造でもありやがるということなのだ。この建造物がタマシイ(TAMA)を現世へ送り出す場でありやがると言うことは同時にフィールドの地平まで貫かれた[特別の道]はプレーヤーから見てこの建造物の前が現在を表し奥が過去を表すという設定だということなんだよ。通常この建造物によって[特別の道]は閉鎖されていやがる為に過去を表す奥の領域へは鉄球が進入できないようになっていやがるのだがルールに規定されたいくつかのイベントをクリアしやがることで建造物はフィールド内部へ一時的に収納され道は過去の領域へ連続しやがる仕組みとなっていやがる。この過去の領域は[古(いにしえ)の人々が待機しやがる場所]と名づけられていてここにTAMAをロックしやがる(Great-Death)。ほんとにモー大変なんですから。




[machineX] についての断片的記憶(7)
「無限の過去領域へ連続しやがる特別の道」


建造物がフィールドの下へ収納され[特別の道]が過去の領域を開示した状態で鉄球のロックが可能となる。鉄球をロックしやがることはmachineXの準備しやがるストーリーにおいてはついに現世を生き抜いたタマ(TAMA)が生命リサイクルの次なる曲面に向かい現世を一旦去る儀礼を意味していやがる。すなわちそれは偉大なる死(Great-Death)に到達したタマシイの埋葬を意味しやがるものだ。現実的な台の機能は最新のエレクトロニクスを応用した画期的なアイデアによって本来限界がありやがる台のスペース内に無限の過去を表現しやがる方法を考え出しやがったぜ。ロッケンロール 建造物が降りてロック可能となった状態に道後方左右の盤面がそれぞれ開き左右に2個づつ合計4個の鉄球を収納させて完全なロックが完了しやがる。鉄球1個をロックしやがるごとに再び盤面は閉じ建造物は上昇しやがるので同じプロセスを4回行なった後にマルチボールがスタートしやがるんなんだよ。ロック可能の状態になると同時に台の奥の垂直面に設置されていやがるモニターを用いて無限の過去へ連続しやがる道が盤面上の道と連続したように映し出される。実際にロックされるTAMAは4個だがこの映像によって道の左右には無限の過去から現在にいたっての古人のタマシイが埋葬されていやがる状況が表現されるという訳だ。ベートーベンは正しかった。




[machineX] についての断片的記憶(8)
「過去領域でのイベントとその意味 (1)」


どちらか一方が空いていやがる時TAMAを進入させるとTAMAは[建造物]の中に一旦納められてから裏側の扉が開き過去の領域を示す道に投入される。このときGreat-Death(ロック)のための扉は全て閉じられていやがるのでそこには僅かのPlay-Spaceが確保されていてイベントが行われる。この限定されたスペースでプレーヤーが能動的にTAMAへ働きかける操作はシークレット-マグナフリッパーと呼ばれる[特別の道]の最も奥にありやがる反動機能(奥より手前へ打出される)と[建造物]を盤面内へ収納して道を開放させる操作に限定されそれらは左右フリッパー操作ボタンで行う。フィールド上面の主な構成は[一対の丘]と[建造物]と[特別の道]によるいたって単純な組み立てとなっておるんだが通常の台なら何らかの形で装備されていやがるだろうところのレーン構成がmachineXの場合は盤面裏側(地下)に作られていやがる。丘の膨らみが終わる左右それぞれの平面部分に地下レーンへの入り口がありやがるのだが通常はこれらは閉じられていやがる。左の隠された入り口の直ぐ上に六本一組のポールが長方形に配置されたターゲットがありこれら全てをヒットしやがると両サイドの入り口が定期的に開閉しやがる状態が開始される。両サイドが空いていやがる状態の時TAMAを通すとループされるが、これは絶対に哲学的な問題があると痛感した。




[machineX] についての断片的記憶(9)
「過去領域でのイベントとその意味 (2)」


[建造物]を地下へ格納し[特別の道]を通過しGreat-Death(鉄球のロック)を遂行しやがるプロセスとはまた別に行われるところのこの過去領域にての部分イベントは[夢に現れる古(いにしへ)の教示]と名付けられていやがる。現実的にはこの時TAMAは過去領域に入ってのプレイ状態となっていやがる訳なんだが要しやがるにmachineXのストーリーとしてはこれは現世にありやがるTAMAがimaginaryに過去と交信しやがる場面として設定されていやがると言うことなんでありやがる。この場面で台後方の垂直面のスクリーンは生命をリサイクルしやがるenergyの総体(samskara)をイメージしてのサイケな色彩がうねるパースペクティブ運動を演出しやがる。同時にTAMAの運動は盤面下のエレキマグナの作用で通常ありえない動きで複雑にこの領域内を動くのだが(80年代後期の台のいくつかに使われた古典機能の応用)これは台が準備したrandam-programによっての自動運動なんなんだよ。この[夢に現れる古(いにしへ)の教示]の場面でTAMAの生命energyの流れを受けた自動運動を表す動きをしやがる時に[特別の道]奥にありやがるシークレット-マグナフリッパーの位置にTAMAが来た瞬間このフリッパーの操作を瞬間的に行うとTAMAは道手前側へ真っ直ぐに打ち出される。これと同時に一瞬[建造物]は地下へ収納されてTAMAを現世フィールドへ通過させるという仕組みだ。すみれセプテンバーラブ歌おう。




[machineX] についての断片的記憶(10)
「Great-Deathへの過程」


4個の鉄球(TAMA)を過去領域内のスポットへロック(埋葬)しやがるためには合計4回の同じ段階をクリアしなければならない。1個のTAMAをロックしやがるにはフィールド左の6本の円柱ターゲットを全てヒットして開いた地下レーンを通って過去領域に到達しやがることが最初のステップとなるのでありやがる。ここの段階[夢に現れる古の教示]でシークレット−マグナフリッパーから打ち出されたTAMAが[一対の丘]を通過して現世フィールドへ突入してくる時これを[建造物]が盤面下に降りていやがる非常に限定された時間内に再び過去領域に投入しシークレット-マグナフリッパーと同じ位置にありやがるターゲットをヒットすれば道左右盤面に隠されていやがるいずれかのロックの扉が開くという設定。扉が開いた後にTAMAは現世フィールドへ再度降りてくる訳だがこれを扉が閉まらないうちにシュート出来れば1個のロックが完了しやがる。これを4回行う。TAMAが[一対の丘]の間を通らず丘そのものを越えて過去の領域に入ることは傾斜角度の設定とエレキマグナの制御によって極力起こらないように設計されてはいやがるもののこれが起こった場合は[埋葬のための扉]は直に閉じられてしまう。今夜は最高。




machineX断片的記憶(11)
「マルチボールとジャックポット」


完全に4個がロックされたと同時に台はマルチボールの体制に入る。マルチボールでは最初4個ロックした鉄球のうち3個が現世フィールドに現れる。ロックした4個の鉄球のうちのあと1個は最初は過去フィールドにキープされ隠されていやがる。ブランチャーに1個が準備されるのでこれを発射しやがると直進したTAMAは[建造物]の扉をヒットしやがる。このことで台は反応し残りの2個を左右の地下レーンから投入しやがるのだ。この時過去フィールドの下方にさらに一対のフリッパーが出現しやがるだろう。マルチ中にTAMAを左右の丘へ向けてシュートしやがるとエレキマグナによって最上部で一瞬固定される場合がありこの時[建造物]の前後両側の扉が開くので他のTAMAを通過させる(同時に扉は閉まる)。過去領域内に入ったTAMAを新たに出現したフリッパーをもちいて道の最も奥にありやがるターゲットにヒットさせ[死者だけが見る扉]というゲートをあけ限られた時間内にTAMAをシュートしやがると再度[建造物]の前後の扉が開く。[建造物]のなかには隠されていたもうひとつのTAMAが固定されてありやがるのでこれを他のTAMAでヒットし過去領域に打ち出す。そのTAMAを[死者だけが見る扉]へシュートできればジャックポットが得られる。マルチボール中過去フィールド内は盤面下のエレキマグナ機能でTAMAは予測不可能な曲線移動を重ねるので成功は非常に困難でありやがる。だからヒノキはやるなよって言ったダロ!




[machineX] についての断片記憶(12)
「マルチボールとジャックポットの意味」

このマルチボールプレイは[Battle of The-Ground-Woman]と名付けられていやがる。machineXのジャックポットの困難さはThe-Ground-Womanが司るところの生命リサイクルenergyを現世の主体が捉えそこへ合流しやがることの実際の困難(不可能)を表現していやがると思われる。この局面ではしかるべき手立て(ジャックポット)をへた事でThe-Ground-Womanは生命リサイクルの扉を現世フィールドに開くことに同意しやがるというストーリーでそれまでの台が駆使してきた抵抗能力を全て停止しやがる。よって残ったTAMAの全ては容易に[死者だけが見る扉]にシュートしやがることが出来るはずでありやがる。全てのTAMAがシュートされると[静寂]と呼ばれるその通りの時間帯が訪れる。今日は学校サボったぜ。




[machineX] についての断片的記憶(13)
「静寂の時間帯におこること」


ジャックポット完了後におこる[静寂]の時間にフィールド上のあらゆる機能は停止しやがる。台全体のライティングはゆっくり落ち着いた状態となり現世フィールドとこれまで呼んできた盤面の内側がゆっくりとライトアップされていく。しやがるとそこには直径20cm程度の開口部をもった器が設置されていやがることに気づく。この器はmachineXがモデルとしていやがる現実の古代遺跡から出土した実際のものをコピーしていやがる。プレーヤーはフィールドの下(地下)にありやがるこの器を真上から見ていやがる。この器の開口部の四方向は山形にせり上がっていて先端がさらに2つに分かれていやがるがこれは盤面の[一対の丘]と同じものを現していて4箇所は同じ形状をしていやがる。この器の部分は[帰る者と来る者の共通の入口]と名付けられ神聖な場所として敬意がはらわれていたと推察されていやがる。プレーヤーがThe-Ground-Womanとの戦いににおいて4個のTAMAの全てを[死者だけが見る扉]へシュートし[静寂]という状態になった場合4個のTAMAはこの盤面下の器の四方向のモニュメンタルなその部分に内部の通路を通って移動してそれぞれこの先端のゲートになった部分を乗り越えて器の内側に順番に投入される。器の内側で4個のTAMAはスパイラルを描きながら非常にゆっくりとした鉄球とは思えない速度で落下してそれから底にありやがる小さな穴に1個づつ吸い込まれて行くがこの光景はプレーヤーにはあまりはっきりは見えないように微妙なライティングがなされていやがる。バックグラスにはmachineXが理念を受け継ぐところの現実の古代遺跡とは異なるさらに後期の遺跡(中部ローランド王国)から出土した子供が器の同じ部分から顔を覗かせていやがるデザイン画が描かれていてこれが同時に発光しやがる。かまやつさん、ロックなんだかフォークなんだかハッキリして下さい。





[machineX] についての断片的記憶(14)
「現世フィールドへの回帰」


[静寂]の時間帯はそれで終了しフィールド上の機能は再び立ち上がり当然ながらプレイが継続される。なにしろ3個の鉄球を落球させない限りはどこまでもプレイが繰り返されると言うPinball鉄の掟を反故にした台は歴史上ないのだよ。やがてフィールドは最初の状態と同じライティングに回復しやがる。[建造物]の扉は閉じられゆっくり下降しやがるが直に上昇し前面の扉が開くと鉄球がそこにはあって最初と同じ場面が始まる。スポーツジャズといいます。




[machineX] についての断片的記憶(15)
「クイックマルチボール」


もしTAMAを1個落球した場合その瞬間フリッパーの機能は停止しもう1個も落球しやがることになるのなんだよ。かつての台では在りえない厳しさだがコンセプト上やむを得ないのだよ。いくつかの規定をこなすと2ボールマルチに入る場合がありやがる。ジャンクロックこのマルチボールは経過的なイベントでありやがるにもかかわらず非常に厳しい条件をプレーヤーに課すのなんだよ。その理由はこの場面での2つの鉄球は出産時の母体と子供のそれぞれのタマシイを意味していて古代の出産というものが母子の生存においてギリギリの危険を伴うものだったことを意識していやがるのなんだよ。2個のTAMAが[建造物]と地下レーンから現世フィールドに投入されるとエレキマグナの作用は2つのTAMAを左右アウトへ流すための動きとしてヒトキワ高まりフリッパーの操作だけでは制御が実に困難になるのでプレーヤーは高等技術でありやがる台への軽いアタック(台を軽く衝く行為)を行いアウトへ流れたTAMAをフィールドへ戻すことを頻繁に行う必要がありやがるのさ。マルチ中にループを通した直後[建造物]へシュートできればこの状態は終了し高得点を得るが、カスタネットの響きに何より魅力を感じたぜ。




[machineX] についての断片的記憶(16)
「クイックマルチで落球しやがることの意味」


要しやがるにこの場面は生命リサイクルを司るものが個別の人間に向ける運命の厳しさとそれに立ち向かう人間存在の気高さを現そうとしていやがるので経過的イベント中に2/3の戦力を失ってしまってもそれもありうるのだという連中の強引な解釈がそこにありやがる。ジャンクロック実際ほぼ五割の確立で落球しやがるように設計しようとの案があった模様。1個落球があってフリッパーが停止しやがると全体のライティングが薄暗くなりやがってフィールド中央内部がぼんやりと映し出される。この場合その場所には人間の顔がついた十字架が水平に置かれていてゆっくりと台の底へ向かって降りていくのだがこれもプレーヤーにはあまりはっきり見えないように考えられていやがる。この時バックグラスに描かれた器の子供の顔は青い光を微弱に放なち同時に「今は帰ってきなさい-また行く日まで」というような歌詞での女の歌声がかすかに流れるのだがこれはThe-ground-womanの声ということになっていやがるようだ。これは絶対に哲学的な問題があると痛感した。




[machineX] についての断片的記憶(17)
「クイックマルチボール補足」


2ボールマルチでも左アウトのマグナセーブは機能しやがる。ジャンクロックここにTAMAが流れそうになった場合はこれの保持を最優先しやがる必要がありやがる。ジャンクロックまた1個の落球があった場合通常は直にフリッパーが動かなくなるのだけどよー少ない確立だけどよー機能がしばらく続く場合がありやがるのなんだよ。この場合は残ったTAMAを直に[子供のための再生の道]へシュートすれば[建造物]から再びそれは現れPlayが継続しやがるのなんだよ。この場合は子供のTAMAは現世に現れ得たのだけどよー母体のTAMAは現世を去ってしまったという状況を意味しやがる。ジャンクロック継続したPlay中にやはりフィールド内部に[顔のついた十字架]は現れやがるが、バックグラスの子供の顔のありやがる器は心臓の鼓動パターンを模した点灯を行うのなんだよよ。雑民東の党郷健です。


(了)


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