以下の記述は、JASRACがJAZZ喫茶ライブハウスに関わる諸問題に対して方針を変更したと思われる2005年末以前に書かれたものです。2006年に入り状況は変化ています。JASRACはこの問題を適正化すべく改革方針を打ち出し、業界代表組織と協議中です。
過去資料 初期調査 (2004年前期)

日本オーケストラ連盟著作使用料支払い拒否問題

現代音楽の演奏をオーケストラが行う際の著作使用料金が、上記の使用料改正に伴って約3倍近く跳ね上がった為に、オーケストラ連盟が支払いを拒否しているということが判明。こちらも大きな社会問題に展開している。値上げの根拠に関連して、ローリングストーンズとU2の名前があげられているけど、彼らじゃなくたって、3億のコンサートが20万の水準では文句を言いたくなるよ。文句と言うより、桁を間違ってんじゃないのかと確認したんじゃないの?しかし、名指しされて迷惑だろーなぁ。誤解に基づく彼らへの非難がすでに出てるけど、それは筋違いなんだよなぁ。

小ホールでのリサイタルのように以前より使用料が下がる例がある一方で、客席の多い大会場を使うオーケストラには大幅な負担増となる。例えば、定員2000人入場料8000円のコンサートで、20―40分の3曲を演奏すると、従来の約11万6000円が30万円まで引き上げられる。

この問題も、本来は責務であるはずの表現活動に対する配慮など、JASRACは微塵も考えていない事が現れている興味深い内容だ。表現活動がおかれている状況はそれぞれ異なるのに、自分達のシステムの方に全て合わせろ、無理なら表現活動などやめてしまえという発想がこうした事態を呼ぶのである。しかし、さすがにこの分野でのトラブルは世界からの批判をも引き込む可能性が大きいな。他の国ではありそうもない事態だ。

しかし、2000人のキャパで料金8000円のオーケストラのコンサートでの徴収が改正前の額で11万6000円だということだから、同じく改正前に行われた新潟ジャズストリートでの徴収額2回分32万円はとんでもない金額だ。1回分を半分の16万円と考えた場合でも、ジャズストリートの方が約1・5倍も高額。料金1000円のジャズストリートがオーケストラと同じキャパ×料金となるには、8倍ものキャパがいるわけだよね。キャパに関しては報道がないけど、16000人ものキャパがあるはずないでしょう。新潟と言う地方都市に、80人入る店が200件ないとならんのですよ。

ほんとにどういう計算なのだろう?たぶん、1店舗ごとに個割りに可能最大徴収を行った合計だと思う(例えば2万×8店=16万とかいう計算)。現行法では違法とはならない解釈に着眼してやってるのだろうけど、金銭至上主義の文化活動への弾圧であることは間違いない。


関連サイト( The Termbling of a Leaf つーとこ。)
http://blog.melma.com/00089025/20040217000854

このサイト(↑)は何かと読みごたえあるなぁ。
どうも音楽業界の今は一気に下降してるというゲーム業界の後追いをやってるのは確かだね。
http://blog.melma.com/00089025/20040229


オーケストラ連盟支払い拒否問題の一応の結末
http://news.braina.com/2004/0319/move_20040319_001____.html

やはり支払うことになったか。

しかし(↓)


 その条件として、現代音楽への助成などを含む音楽文化振興策に関して、協議を続けることを確認した。

とある。きちっとこの約束の結果を出せる体制を示して欲しいね。それで勿論これ、表現活動全体に対して幅広く展開するんじゃないと意味がない!デカイとこだけ部分対応じゃただの談合みたいに思われること必至です。